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本日の協力者
Yusuke Inoue
インスタグラム：@x_yusu.photo_x
本日の分解写真
本日の分解する写真は、精進峠から撮影した富士山&雲海の日の出の一枚です！私も行ったことありますけど、ここまで行くの大変ですよね！
- 場所 ：精進峠
- 時間 ：日の出の時間
- 撮影日：2022年11月
構図
この写真のバランスがよく見えるのは、三分割で写真を区切ることができるからです。まず、横の三分割は1番下に①の山、真ん中に②と③の山と雲海のメインとなる部分、1番上が富士山の三分割ですね！縦の三分割は、左から、山→富士山&雲海→山となっています。この写真で最も見せたいであろう、雲海が真ん中にあり、何を見せたいかが伝わりやすい一枚になっています。
三角構図も三分割構図同様にバランスを整えてくれます。この写真では、最強の三角形である富士山が写真の中心にあります。また、雲海を囲い込む山々も富士山で蓋をする形で三角形になっています。この、雲海を囲む三角形が形成されることで、視線を三角形の中にある雲海から外に逃がさないようになっています。左右にある山々のどちらかがなければ、少しバランスが悪くなっていたかもしれません。
山々が手前から外側の奥に①→③と伸びていくことで広がりのある一枚が演出されています。
構図の種類についてはこちらを参照ください。
カメラの設定
ISO100に近いので○です。
三脚において撮影しているはずだから問題なし。
深度が深い写真なので○です。
撮影機材
写真編集（レタッチ）
これ以上はないというレベルで適切な明るさかと思います！
手前の雲海の色合いが少し気になります（どうしても、影の部分は青くなりがちです）。手前の山々もシャドウを部分補正で落としされているのと同様に、色被りとシャドウの処理を手前の雲海にも反映されてみたらより締まりのある一枚になる気がします。「雲海のシャドウ部」と「山のシャドウ部」の差も気になりました。
太陽の光、紅葉そして空の色はとても鮮やかさがあって綺麗です！
明暗差は、はっきりしていて目に残ります。
ただ、シャドウ部の細かいところの仕上げ方が甘いのでは？と感じます。
シャドウ部の落ち方がなだらかではなく、急すぎる気がします。
拡大しても、気になるノイズはありません！
写真全体にシャープネスが効いていて、違和感ありません！
評価＆考察
撮影者が伝えたいことを言葉で表現すると、「富士山」とその前に広がる「朝日に照らされる雲海」。あまり広められていない、希少な絶景を刮目せよ！！！
構図の章でも記しましたが、この場所の特性を最も綺麗に活かして撮影をされていると思います！雲海を富士山と両隣の山でサンドイッチにしていて、それがど真ん中に「どかーん！」と配置されている構図がバランス的に気持ちよくて最高です！
私の記憶にはバッチり残りました！スポット的（1時間半の登山）に撮影の難易度も高いため、他に撮影している人が少ないのと、そんな場所でこのような素晴らしい雲海に出会えているのが素晴らしすぎます。見てると撮影しに行きたくなってきました！笑
写真編集のところで記した、「色被り」と「シャドウ」のところを調整したらどうなるのかが気になるところです。当意見は写真を趣味でやっている個人の意見です。何か意図していることがあればお聞きしたいですね！
撮影者所感
人生で2回目の登山で彼女と登り、二人で協力して登りきった先にあった絶景だったので、とても思い出が強いです。 積雪した富士山、山々の紅葉、精進湖が見えないほどの雲海、差し込む朝日、ここまで条件が重なる日はそこまで多くないと思うので、自分にとっては感慨深い一枚です。
シャドウ部分の色かぶりと細かい仕上げが甘かったなと見て感じました。 指摘があった中の1ヶ所はゴーストが発生してしまいそれを目立たないようにしようとした結果、逆に悪目立ちしてしまった気がします。 また、富士山という圧倒的な主題に過信しすぎ、細かい部分のレタッチが不足してしまったと思いました。 細かい部分にまで注意してレタッチすることでより良い写真が生まれるなと思いました。
この景色を撮るためにはナイトハイクが必要で、オフロードのような道がずっと続きます。 暗いと道もわかりにくく間違える可能性があるので、行く際は事前調べをして下さい。
まとめ
今回、写真を詳しく分析して感じたのは、「気になると、それが頭から離れなくなる」ということです。これは、ポジティブにもネガティブにも解釈できます。
昨今のSNSを眺めると同じように綺麗な写真で埋め尽くされいます。自分の写真を他の人から差別化するためには、観察者にポジティブに「何かが違う」と感じさせることが重要です。
今回、分析した写真は非常に美しいと感じますが、その中で「シャドウ」と「色かぶり」という要素に特に注目してしまいました。もしかしたら、ここに一つの「何かが違う」を生み出す鍵が隠れているのかもしれません。
私の写真作りの中で、「シャドウ」と「色かぶり」をもっと深く探求してみたいです！
協力者写真紹介
最後に、協力者の写真を紹介させてもらいます。一枚目が1番好きです！ドローンは新しい角度から写真を見ることができるから良いですよね！
2枚目は、北海道の美瑛で観覧車が雲海に飲み込まれて頭だけ見えている様子。3枚目は、銀山温泉でサンドイッチ構図。yusukeさんの写真は、他の人の撮影とは少し方向性を変えて撮影されている写真が多いような気がします。
その他の分解写真はこちらから！
風景写真解体新書
