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本日の協力者
ibuki /旅先コーヒー
インスタグラム:@ib_photo.614_
本日の分解写真
本日の分解する写真は光芒の写真です。場所は不明ですが、森の木と木の間に指す美しい光芒です!光芒撮影について撮影者の意図を感じ取りながら深く掘り下げていきます!
- 場所 :不明
- 時間 :7〜8時
- 撮影日:10月
構図
写真は3分割構図が適応できます。「2」と「5」の木が分割線の上に綺麗に並びます。また、「2」の木は前から二番目の木であり、「5」は奥から二番目の木です。この配置によって、分割線を介して対比が生まれ、その美しさを感じます!
画面右上から左下に向かって光芒が広がり、画面全体を華やかに彩っています。対角線の左上部分はぼかしており、右下部分ははっきりとした輪郭があります。このような差異によって奥行きが表現されています。また、光の指向性も右上から左下に向かって流れており、木の配置も同様に右から左へと奥行きが増しています。これらの要素が絶妙に組み合わさっており、奥行きの表現とバランスが非常に優れている一枚だと感じました。
木という要素が1→2→3→4→5と、ほぼ同じような間隔で並んでいます。しかも、それが、少しずづ奥に流れていっています。私は彼に言いたいです「よくこんな切り取り方できたな!」と。
構図の種類についてはこちらを参照ください。
カメラの設定
ISOは100で撮影されているから○です!
画角が80mmに対してSSは1250もあります!
風景を撮影する上で、F11で問題ないです!ただ、光芒を撮影する時はどの値が適正なんでしょうか?F8で撮っている人もいれば、F値が11以上の人も見かけます。
撮影機材
写真編集(レタッチ)
個人の好みによる部分もあるかと思いますが、適度な明るさと暗さであり、違和感を感じないため適切だと考えます。
光芒写真において、色かぶり補正は見た目に最も大きな影響を与える重要な編集ポイントだと感じます。特にこの1枚では、光芒の色が真っ白で透明感も高く、非常に美しいと思います!
彩度はわりと抑えめにレタッチされているのでしょうか?ただ、余計な色を抑えることで、光芒の白色がさらに際立っているように感じます!
明暗のコントラストに関しては、光と影が表現される光芒の写真としては少し控えめな印象を受けます。
拡大しても、気になるノイズはありません!
左右の輪郭に違いがあるように見えます。F値が高く、中央の木にピントを合わせて撮影しているのなら、わざと左側のシャープネスを落としているのかもしれませんね。(私ならそうする。笑)
評価&考察
撮影者が伝えたいことを私が言葉で表現すると、「俺が撮影した美しい光芒をお前らに見せてやる」です。つまり、彼の写真は風景写真ではなく、光芒写真に特化しています。私自身は、光芒が現れると周囲の風景をより活かしたくなる傾向があります(情報を増やしたい)。しかし、彼の場合は逆で、情報を極力減らして撮影しています。彼の光芒への愛情が伝わってきますね!
広大な森の中で、画角も80mmで、バランスの取れた一枚を撮影できる能力は素晴らしいです。また、風景のバランス感を活かして奥行きが表現されている点も見ていて本当に心地よい作品だと感じます!
光芒が現れると、広い範囲に広がるイメージがありますね。SNSでも調べてみましたが、ここまでクローズアップされた作品はなかなか見当たりませんでした。彼の写真の場合、ただ光芒を撮影しているだけでなく、構図の点において1枚の写真の完成度が非常に高いと思います。そのため、とても印象に残ります!
私の考えや気になる点としては、「本当にF値が11が適切なのか?」ということですね。もちろん、レタッチによってある程度調整できるかもしれませんが、光芒をより際立たせるためには、「F値を上げても良いのではないか?」と思いました。実際に撮影者の意見を聞いてみたいです!
撮影者所感
撮影当日は、数m先も見えない濃霧に見舞われており、目的の被写体は諦めるしかない状況でした。
ただ、諦めずに粘っていると太陽の光が徐々に姿を現し、木々に力強い光芒が降り注いできて、よく見る雑木が数分の間に一気に美しい絶景へと変貌を遂げました。僕はこの時の感動を今だにに忘れられません。
僕が伝えたい事が「俺が撮影した美しい光芒をお前らに見せてやる」とおおたにさんは表現していますが、その通りです。笑
光芒を前にするとテンションが上がり、あまり構図を気にせず撮ってしまっています。ただ、「この美しさを共有したい」という気持ちが、光芒にクローズアップして、このような撮り方になったのかも知れません。
「本当にF値が11が適切なのか?」
「F値を上げても良いのではないか?」
僕がこの時に何故F値を11に設定したのにも理由があります。それは「回折現象をなるべく抑え、かつ豊かなコントラストとシャープさを出したい」という気持ちがありました。
確かに光芒を際立たせるならもっと絞ってもいいかもしれません。ですが、ここで見せたかったのは光芒だけではなく木々が放つ生命にも感じてほしいという思いがありました。光芒はほとんどの場合、木が影となり発生します。木が無くては光芒も生まれません。
それを表現するために、手前側の1の木に生える苔にフォーカスし、力強く生きている木が伝わるような仕上げ方をしました!
まとめ
「俺が撮影した美しい○○をお前らに見せてやる」というこの感覚。写真を撮ることが好きな人ほど、この気持ちが強く表面に現れます。その、気持ちは時に自身の写真力の大きな推進力になります。
写真を撮影するときにこの感情を持っていますか?
この記事で皆さんに一番伝えたいことはこれです!
また、光芒のF値についても深掘りできてよかったです。また、他の人にも意見を聞いてみたいですね!
協力者写真紹介
最後に、協力者の写真を紹介させてもらいます。彼の作品の中では、一枚目が最も見応えがあると思います!
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ibuki /旅先コーヒー
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