なぜ、あの写真は綺麗なのか?分解してみた!!!「協力者:M.Sumitaさん」

本企画の詳細はこちらからご確認ください!

本日の協力者

M.Sumita

インスタグラム@mtpic0930

1x@mtpic0930

本日の分解写真

本日の分解する写真は奈良県の明日香村にある田園風景の中にポツンと1本の木が立っている場所で撮影された写真です!秋になると田園の間に彼岸花が咲くことで有名で、多くのカメラマンが撮影しています!

  • 場所 :明日香村(奈良県)
  • 時間 :日没寸前
  • 撮影日:9月

構図

写真は上下に、「田園+彼岸花」と「空」という要素が分割されています。彼岸花の先からさす太陽に照らされた田園と空は、どちらも非常に美しく写し出されています。そして、分割線の交点には木が配置されており、全体としてのバランスが保たれています。

この風景の特徴的なところは、1本の木です!木がその場所にあるおかげで風景の大きさと奥行きをより感じることができます。

この写真の構図的に最も良いと思うのが、彼岸花の延長線上に太陽があることです!奥行きの表現も視線の誘導も兼ねることができ本当に素晴らしいと思います!

構図の種類についてはこちらを参照ください。

カメラの設定

ISOは200で撮影されているから○です!

三脚に置いて撮影されているから問題ありません!

この写真でf14に設定されているのは、「太陽」が映り込んでいる!つまり、光条を綺麗に撮影したいからと言う意図があります!f値が大きくなればなるほど、カッコ良い光条を撮影することが可能です!ただ、この写真は光条が全てではなく、他に大切な要素がたくさんあるためf14という値は最適解なのかもしれません!

光条のキラキラめっちゃ綺麗ですよね!

撮影機材

sonyα7ⅲ 

SEL24-105G

1.Premium Soft GND 0.9
2.C-PL

レオフォト LS-284C
カーボン製(重さ:1.1 kg)
雲台:LH-30

写真編集(レタッチ)

撮影したい被写体が確認できるため適正です!

太陽が映り込んでいる写真の色かぶり補正は難しいです。しかし、この写真は、色合いの不自然さが全く感じられません!

彩度も最高に適正だと思います!

影の部分は暗く、光が当たっているところは明るいため、明暗差はありメリハリがあります!

拡大しても、気になるノイズはありません!

写真を見ての通り、シャープネス効いてます!

評価&考察

撮影者の伝えたいことを、私が言語化すると「彼岸花が映る秋の美しい夕方の風景を撮影したい」です。ただ、「雲」の隙間から光が刺すことを撮影前の段階で意識されていたのかはわかりません。「雲」のあるなしの影響はこの一枚においては非常に大きいものだと思います。   

この写真の最も美しいと感じる点は、平地で奥まで広がりが分かるところです。また、木と彼岸花と太陽のバランスも良く少しでも撮る場所が違うと全く違った一枚になっていたと思います。

インスタグラムで他の方が同じ場所で同じ時期に撮影されている写真と比較しましたが、個人的な感想は頭ひとつ抜けている印象です!やっぱり、光って非常に大事だと感じました!

この写真を見て私が思ったことは、「もっと、彼岸花に近づいたらどんな風景になるだろうか?」です。近づきすぎると、奥行き感が薄れそうな気がします。ただ、この写真で彼岸花は「副題」的な立ち位置になっているので「主題」として撮られる写真も見てみたいです。

撮影者所感

この場所は写真の構成要素として空のウェイトが大きいと認識しています。そこでドラマを求めて晴天よりも曇天の日を選びました。到着時はやり過ぎな程の曇天でしたが、雲と山の隙間に一縷の望みを託して待っていると、日没直前にこの絶景が現れてくれました。山の向こうから一気に光が溢れ出し、風景が立体感を取り戻していくあの瞬間はきっと忘れないでしょう。

自分でも気付いていなかったところまで詳しく分析していただき、本当に勉強になりました!特に「謎の草」などは以前は気にしたことがありませんでしたが、実は前景に良い効果を与えていたことに気づきました。笑

正直に言うと、私は絶景の前ではIQ3ぐらいのアホになります。そして帰宅後に写真データを見直すと、細部の甘さに気付くのです。特に構図とピントには現場で注意を払わなければならず、それらが不完全な写真はレタッチしても微妙な作品になります。やはり、現場でこれだけ考えて撮影できれば、写真の質も撮れ高も大きく変わるのだろうと感じます。

これらを通して、大谷さんの素晴らしい写真力は構図や光への徹底的な思考に裏付けられているという事実も伝わってきました。私も見倣って益々精進しようと思います。ありがとうございました!

まとめ

初めて他人の写真について深く掘り下げる機会を得て、非常に貴重な経験となりました。自身で始めた取り組みではありますが、なかなかできないことに挑戦することができました。改めて、ご協力いただきありがとうございました。

私も今回の撮影のタイミングに直面したら、IQ3になると思います。誰だってそうであり、みんな同じような経験をしているのかもしれません。ただし、「あー撮ればよかった」とか「こう撮ればよかった」という反省が、私たちの写真力を向上させていると思います。

自分自身の写真の良し悪しを考えることは非常に重要だと感じます。これからも共に日々精進していきましょう!

協力者写真紹介

最後に、協力者の写真を紹介させてもらいます。今回、分解させてもらった写真の縦ver.です!

 
 
 
 
 
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おおたに。

日本の歴史と自然が融合した風景が大好物です。多くの人が写真を楽しむことができるようになるための発信をしています。 フォロワー: Instagram:2.7万人 Twitter:1.6万人 Threds:2千人